昭和61年 京福電鉄

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何度も強調するのは心苦しいのだが、確かに京福の車輌に当時は興味がなかった。だが、まったくお目当がないわけではなかった。

デキ6。この小さな電気機関車は一度見てみたいと思っていた。

当時の記憶は今となってはおぼつかないが、気分的にはこの機関車の撮影さえできれば、あとは時間が合えば適当に電車に乗って訪問を切り上げ、それよりも福井鉄道や北陸本線に行こうかなあと考えていたように思う。

そんな思惑でこの機関車がいると想像していた福井口の車庫に向かったのである。

by michikusajinsei | 2016-02-01 19:36 | 京福電鉄 | Comments(2)

昭和61年 京福電鉄

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この車輌はてっきり阪神電車そのものと思っていたが、考えてみれば標準軌の阪神がそのまま転入できるはずがなく南海電車の車体載せ替えだそうだ。確かによく見ると台車は旧型のイコライザー付きだ。

南海電車の電装品は質が良いのか野上電鉄も同じ組み合わせで存在していたが、野上は阪神自体も旧型車体だったのに対し、こちらは新性能車輛の旧型化である。その意味では顔つきこそ近代的であるが異形の電車であることには変わりない。

やはり京福電鉄の電車は一癖あるのが自然な姿なのであろうか。







by michikusajinsei | 2016-01-31 17:22 | 京福電鉄 | Comments(0)

昭和61年 京福電鉄

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正直言って格好の良い車輌など一両もいないと思う京福電鉄の福井支社であるがこの車輌は極め付きの異相だと思う。まさにハニワ顔。

元は東急デハ3300らしいがシルとヘッダーを外しHゴム化されるとまったく原型の面影を止めない不思議は顔つきの電車になってしまった。しかも他の電車が金太郎の腹掛け塗りでいる中、塗装まで手を抜いたように正面一文字。気の毒なくらいダメな方向にいじられている気がする。

しかしそれも個性である。原型を思うと怪異ともいうべき表情にかわっているが、見方を変えれば改造して長く使うほど大切に使われたとも言えるかもしれない。







by michikusajinsei | 2016-01-30 13:54 | 京福電鉄 | Comments(0)

昭和61年 京福電鉄

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大寒で凍えるような寒さが続く中、さすがに真夏の紀州路を選ぶのも場違いなので、紀州鉄道はしばらくお休みをして冬の風景をしばらく続けていきたいと思う。

そこで京福電鉄である。

学生の頃、何度か福井に旅行したが200系という大スターがいた福井鉄道とは違って京福電鉄の車輌はあまりに地味で撮していた当時はまったく興味がわかなかった。だが今、改めて見るとなかなか味がある。

この車輛は転入車をタネに自社にて車体を新造したものらしく少し複雑な経歴らしいが、そういった自社発注と他社からの転入が入り混じり、まったく統一感のない車輌群が野暮ったい塗装でかろうじて鉄道としてのアイデンティティーを保っている。それがその頃の地方私鉄の姿で、正にその典型例が30年前の京福電鉄だった。

この車輛で言えば、側面のバス窓は戦後派車輛の特徴づける一方で運転室に見える大きな手ブレーキハンドルに戦前車輛の面影を感じる。一言で言えばアンバランスなのだが、それが無くなってみると堪らなく魅力的に思えてくる。

路線自体は今でもあるが、鉄道名も変わり、そういった異形の電車とその保守を行っていた車庫の情景は過去のものとなってしまったようである。

写真の出来はともかくとして、それらをいくつか記録しているのでしばらく掲載していきたい。


by michikusajinsei | 2016-01-28 20:06 | 京福電鉄 | Comments(2)