昭和60年 筑豊(その1)

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強まりつつある日差しと、それを裏腹な冷たい風を同時に感じる時期、関東で言えば立春を過ぎたくらいの時期にそういう天気があると僕は早春賦の一節をよく思い出した。

春は名のみの風の寒さや
谷の鶯 歌は思えど
時にあらずと 声もたてず

そんな詩情がある人間ではないが、やはり若き日に日本を旅していると季節に日本の情感を感じる時があってそれには古い言葉遣いの節が自然と馴染むような気がするからである。

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そんな情感に似合うのは、やはり梅、月並みかもしれないが櫻とはまた違った風情があって、季節のうつろいをほとんど意識しなかった若い頃もそれを感じたのか、自分としては珍しく鉄道と花を絡めた写真を撮っていた。

by michikusajinsei | 2018-03-04 14:42 | Comments(0)

昭和62年 富山地方鉄道(その3)

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鉄道会社に限らずどの会社も生き残るために如何に自分の会社の独自性をアピールするかに知恵を絞っている。というよりそれが会社を動かす原動力である。

これは会社に限らず人の営みということはつまるところ他と比べて如何に自分が魅力的かを誰かに伝えることであるし、その活動の裏表が僕たちの生活や性格を規定している。外面内面、着飾るのもそうでないのも、無意識のうちに自らの個性をそうやって発信している。

さて、そういった人の営みはともかく、会社経営という視点であれば、それが値段だったり便利さだったり、格好よさであったりと、その訴える手段がその会社の特徴を端的に表しているのだが、さて、鉄道会社の場合はそれはどうであろうか、というと異論はあるとは思うが僕は塗装、この一点に尽きると思う。

例えば全国組織で誰もが知っているが故にそういう自らの独自性を訴えることが希薄だった国鉄は、時期や一部の地方で例外はあるけれど電車の塗装はほぼ3つ。湘南色、スカ色、そしてピンクにクリームの交流色に集約されていたし、逆にそういう会社の色を大事にしていた私鉄各社は京急の赤、阪急のマルーンのようにその塗装それ自身をブランド化することまで行っている。

そうなるとしめたもので、多少カタチが不細工であったり、古くなって陳腐化してもそうは見させない魔力を発揮してしまうのだから電車のカラーというものは鉄道会社にとってはものすごく大事な資産であると個人的には思っている。

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そして富山地鉄。そうはいっても地方私鉄は鉄道を維持するのが精一杯なところが多く、わかっていてもなかなかそこまでできないのかもしれない中で、この鉄道の塗装は別格。

この2枚の写真、上の写真の車両が昭和30年製、下が昭和37年製と昭和62年当時としても、そろそろベテランの域にはいって更新を受けてこの塗装になっているのだろうが、そうなる時によくある厚化粧感を受けなかった。

何と言ってもこの配色デザインそのものがまずすっきりとしていてこざっぱりとした清潔感がある。またそれが故か、車齢が進んだ車両であっても不思議と古臭さを感じさせない軽快感、清冽さを抱かせる。特に文字通り出色といえるのはグレーの配色。これが地味であるがホワイトとレッドのの2色をまるで隠し味のようにうまく浮き立たせているのではないか、そんな印象を持っていた。




by michikusajinsei | 2017-03-08 06:54 | Comments(2)

映画紹介(号外)

渋谷にあるシネマヴェーラと言う映画館で今週の水曜日と金曜日に「7人の刑事 終着駅の女」と言う作品(昭和40年 日活)が上映されます。

http://www.cinemavera.com/schedule.php

この作品、舞台はほぼ全て当時の上野駅でロケされています。

列車は余り出てきませんが国鉄時代最盛期の人波が溢れる上野駅とその周辺風景がロケでしか持ち得ない圧倒的な迫力でフィルムに残されており、ストーリーとしても高度経済成長期の溢れるような活気とその裏側に存在した世界が交錯する場所の象徴として上野駅そのものが背景となっており、そのドラマは見る者を飽きさせません。

映像はモノクロですが、跳ぶようなカメラワークがスピーディーで追うもの追われるもの緊張感・躍動感を表現し、その粒子を残したザラっとした質感が沸騰するようなあの時代特有の汗臭さ、熱気というものを伝えてきます。

ちなみに登場する車輌はEF57、58、DD13の初期型旧塗装。10系客車、また姿は現しませんが、駅の案内放送は「はつかり」の到着を伝えています。この案内放送も今となってはある時代の残された貴重な音源かもしれません。

首都圏在住の方以外は難しいかもしれませんが、ごらんになることを強くお勧めします。

by michikusajinsei | 2016-06-06 12:06 | Comments(0)

平成28年 鳴門駅

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終着駅の風情が濃い鳴門駅
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たとえ新型車輛でも、気動車が短い行き止まりホームにポツンと佇む光景はたびの終わりの寂寥感と同時に終着駅が始発駅となって発車をまつ間は鉄道があることの安心感を同時に感じてしまう。

by michikusajinsei | 2016-01-27 11:58 | Comments(0)

平成28年 岡山

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これは岡山で食べた親子うどん。
前日まで香川を旅行していながら岡山のうどんをアップするのも天邪鬼な話だが、美味しかったんだからしょうがない。

いや、もちろん香川のうどんは堪能したんだけど、なんせセルフの食べ方一つ知らない人間なんで、うまかったなあ、と言う感想しか浮かばない。

実は半世紀近い人生で親子うどんというものを食べるのは初めて。

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そして食べたのはこのお店。僕は大衆食堂の真髄は丼ものにあると信じているが、とにかく寒くて今回に限っては何かあったかい物が食べたかった。そこで目に止まったのがこの親子うどんだったわけである。

ついでに言うと、大衆食堂ってなんとなく雰囲気があったかくてホッとする。大抵、夫婦で営まれているので家族の匂いというものが自然とでてくるのかもしれない。

それはともかく、この親子うどん。美味しかった。鶏肉がパサつかずに肉の味がちゃんとするし、卵でとじられるときに使うダシにうどん汁の醤油味が足されるから見た目を裏切って味に深みがあった。

親子うどん。ざっかけない料理だか美味しいものだな。



by michikusajinsei | 2016-01-23 15:53 | Comments(0)

平成28年 鳴門

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ちなみにスーパーの昼ごはんは、こんな感じ。鳴門駅のベンチで。

情景的には佗しいが、食べているものは豊かな地の物です。

by michikusajinsei | 2016-01-22 08:06 | Comments(0)

平成28年 高松

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出張の時は余裕はないんで滅多にその機会はないが、そうじゃない自由な身空での旅ではよくスーパーにいく。これは日本だけじゃなくて何処に行ってもそうなんだけど、スーパーにいくとその地の物価や、どんなものがその地のオススメかがよくわかるからだ。

特に海産物はそう。神奈川県だって三浦海岸駅前のスーパーと僕が普段使っている横浜のスーパーでは明らかにものが違う。そして興に乗れば昼飯や夕飯をそこで調達することもままある。今回がまさにそうだった。

今、旅しているのは四国。貴重な帰国休暇なので自分が今まで旅したことがないところを旅している。

その、玄関口の高松のそぞろ歩きで入ったスーパーで見つけた刺身が昨日の晩ご飯。さよりとちぬ、それに養殖オリーブぶりの刺身。どれも関東育ちの僕には縁がないものばかり。とりわけ、ちぬの美味しさには参った。

だいぶ前に、この対岸にある岡山の造船所に出張したことがある。そのときの昼飯で造船所の技師の方が瀬戸内の黒鯛釣りの面白さと味の良さを語っていたのだが、彼の熱弁はこれを食べて腑に落ちた。甘くてコクがあって、ご飯にもお酒にもあう。

久しぶりに美味しい刺身を食べた快感に酔った晩ご飯だった。

by michikusajinsei | 2016-01-20 07:47 | Comments(0)

お知らせ

少しインターネット環境が良くない環境におりますので暫く更新が難しいですが、遠からず再開したいと思っております。

by michikusajinsei | 2016-01-11 09:38 | Comments(0)

平成25年 蔚山

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車や建築は格好良いが、どうも鉄道は力が入らないのかパッとしない韓国の鉄道。


by michikusajinsei | 2015-07-15 08:25 | Comments(0)