神奈川喫茶店逍遥(その2)
神奈川喫茶店逍遥なんて書いていて店を紹介しないって言うのは、どうなのよ、ってある人から指摘されました。
確かにそうですね。
と言うところで前回の投稿のお店は磯子のぽんぽん。ちなみに初めて入った店です。
どの飲食店も個性がありますが、思うに喫茶店ほど、多種多様な個性を持つ業態って珍しい話じゃないでしょうか。
居酒屋でもレストランでも定食屋での、それぞれの文法と言うか、それこそ誰とはなしに決まった様子というものがあります。属性特有の衣装とでもいいますか、我々はそれを暗黙のうちに了解していて、それでお店を選んでいるわけです。
しかし、こと喫茶店は、正に融通無碍、街やお客さん、お店の人や趣味、様々な個性の融合でその雰囲気ってものが形作られていく感じがします。
このお店、たった一回、日曜の午後に入っただけですが、家族連れがまるでファミレスのように昼ごはんを食べていましたし、別のテーブルでは何かのサークルのような中年の集団がやっぱり昼ごはん、ああ、そうだ、今、ファミレスみたいなって書きましたけど、逆で昔は喫茶店が休日の家族のお出かけで結構使われていて、それが30年くらい前からかファミレスに変わっていった、振り返るとそんな気がします。
そう言う意味では、この喫茶店、往時の空気感を今でも味わえる、それがこおお店の個性であると思います。
今書いていて思いましたが、空気感と言う言葉こそ、喫茶店、それぞれをさへする最も適切な感覚ではないか、そんな気がします。
by michikusajinsei | 2017-11-06 22:06 | 横浜 | Comments(0)