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昭和62年 小田急電鉄(その1)

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"Where is most onset in Japan?"

ある日、シンガポール人の友人に問われたことがある。bestではなくmostとはまあ文法的にはなんだろうか、いかにもシングリッシュという表現だが、どうもその語感の通りで「日本で一番の温泉はどこ?」ってことを聞きたかったらしい。

温泉らしい熱い湯だったら草津、ひなびた感じだったら花巻の鉛温泉か。そういや最近は湯布院が人気らしいな、なんて考えが頭をよぎったものの、景色の良さ、交通の便、言葉、そして地元神奈川ということで若干の身贔屓も入って"It's Hakone"と答えた。

まあ自分がそう答えなくても箱根が日本を代表する温泉であることはガイドブックでも紹介されているし、特別に日本の温泉というものに関心がなければ「日本の温泉はこんなところね。」って感覚で通り過ぎていくところだと思う。

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しかし実際の箱根は温泉街の風情はあまり感じられないし、かといって今風のリゾートという雰囲気とはもちろん違う。「行楽地」今となってはやや古めかしい語感の言葉であるが、この言葉が最もしっくりくるように思う。

なんと言うか、旅立ちのワクワクするような高揚感に欠けるが、逆に旅の終わりに味わう寂寥感のようなものもない。そういった旅の持つ非日常性よりも日常の生活感をある程度継続しながら、温泉旅館で上げ膳据え膳でホッと寛ぐ観光地。それが自分にとっての、あるいは自分たちのような東京西南部から神奈川東部の住民にとっての箱根の感覚だ。

by michikusajinsei | 2017-06-17 16:01 | 小田急電鉄 | Comments(0)