昭和61年 会津(その1)
蒸気機関車に間に合わなかった世代、そう自分たちのことを書いたが、全く間に合わなかった訳ではなくて、子供の頃はまだ蒸気機関車は日本のあちこちで走っていたし、SLブームというものも朧げながら記憶にある。
そしてその時の常套句は「懐かしの」とか「消えゆく」という形容詞がほとんど。機関車そのものの魅力を訴える切り口はあまり身につかなかった。
しかし同時代を生きてきたというような感興の薄い自分たちにはもう一つそんな言葉では自分の心に響くものがなく、そんな常套句を聞くたびに「何か違う」そんな感想を幼心にも持っていた。
by michikusajinsei | 2017-02-09 00:04 | 国鉄蒸気 | Comments(0)