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昭和61年&62年北陸の電気機関車(その4)

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この車輌は北陸鉄道の機関車。

車輌履歴的には昭和初期の製造になるが、昭和初期という初期モダニズムが一世を風靡した時代にしては少々前時代的な感じを受けていた。

それはある意味、当たっていてこの車輌は製造年こそ昭和10年代であるが車輌のデザインは大正初期に製造された南海電鉄の機関車をコピーしたものらしい。

のんびりした時代で旅客に使うものではないとはいえ、20年くらい前のデザインをそのまま採用してしまうのは同時代的な感覚からは如何なものかと思うが、それからさらに40年後の鉄道ファンにとっては、古典的な味わいを残した車輌が残ってくれていて嬉しくなったものである。
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さらに車体そのものにはあまり手を加えられていないが、正面の窓には凍結防止用のデフロスター、助手席にはその装備はないもののつらら切りようなのか金網が張られており一層精悍さを加えている。

同じ凸電でも福井鉄道のデキに感じたスマートさとは違い、北陸鉄道のこのEDクラスの機関車は南海電鉄という大鉄道のコピーでありまた当地で加えられた重装備も相まって男性的な力感がより強調されているように感じられないだろうか。

by michikusajinsei | 2016-12-30 12:31 | 北陸鉄道 | Comments(0)