昭和62年 近畿日本鉄道(南大阪線5&道明寺線)

もちろん魔法のわけがない。
これはその数年前から始まっている事業なので、工事自体は基本的には設計も工法も改軌計画に則って行われたものであろう。しかし、かといってこの偉業ともいうべき短縮は平時の感覚でそれを行ってとうてい到達できるものではない。
どうして、それができたのか。
それは一言で言えば平時の心理を脱却出たことである。では、その平時の心理とは何か。
思うにそれは予算第一主義という思想である。
どんなプロジェクトであれ、予算と納期はつきものだが始まってみると問題になるのは、まずは予算である。もちろんお客さんの前ではよほどのことがない限り「お金がないからできません」とは言わず「納期死守」という顔をしているが、いざ身内に戻れば優先されるのはお金である。とにかくなるべく金を遣わずに納期を守りプロジェクトを進めるのが求められる。これはもちろんトラブル発生時においても同様だ。いかに金を遣わずに、そしてお客さんの信用を失わずにプロジェクトを仕上げるか。
プロジェクトマネージャーという人に課せられた任務は煎じ詰めればそんなものである。
予算とスケジュールを天秤にかけながら、なるべく支出を抑えてプロジェクトの運営を進めているのが彼らの日常だ。
by michikusajinsei | 2016-05-17 22:02 | 近畿日本鉄道 | Comments(0)



