昭和61年 京福電鉄

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先に写真をアップしたダルマは電気機関車だが地方私鉄といえば貨車のダルマは欠かせない。もちろん京福にもそれがいた。この貨車がそうである。そして当時の国鉄で幅を利かせていた山形屋根ではなく丸型屋根タイプ、そしてリベット留め仕様だから珍品といえば珍品。ちなみにこの姿だけだとかなり原型を留めているようにみえる。
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しかし裏に回ると、こんな状態である。時代の状況から工業生産された倉庫は難しいかもしれないが、もしかしたら木造の倉庫を普通に建てた方が安くて見えも良かったかもしれないのに多くの地方私鉄がこのような貨車の再利用をおこなっていた。その頃の日本人の感覚ではもしかしたら経済的な合理性よりも心情的に勿体なくて廃棄できなかったのかもしれない。

そういった意味ではこの廃車体利用の貨車一台に大袈裟かもしれないが時代の精神が宿っていると言えるかもしれない。

ちなみに全く同じではないかもしれないが、同種と思われる貨車でまだ現役と思われる状態でも写真を撮っていた。色にしても深い丸みの外観にしてもなんとなく野暮ったいが、それもまた今となっては幻である在りし日の地方私鉄を特徴付ける車輌たちであった。
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by michikusajinsei | 2016-02-05 19:45 | 京福電鉄 | Comments(0)