Singapore Lunch Record No.63

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最近ちょいちょい食べるカレー。

当たり前ですが、家庭料理以外の他所の料理はよく知りません。日本国内だってそうです。少し前に書いた皿うどん。それから、お汁粉なんかもそうです。子供の頃、初めて関西風のお汁粉を食べた時、箸ではなく匙が添えられてきた時、まず戸惑いました。それまで汁っけの多いものがそうだと思ってましたから。流し込むのになんで匙がいるんだろう。上品に食べろってことかな、と思ったことを憶えています。

だから、他所の料理を食べる時はどうしても慎重になり、なるべく自分のイメージに近いものを選ぶのが普通ですし売る方もそうやって売りやすい献立を全面に出します。その意味でマーケティング的に考えられたパターンが氾濫するのはやむを得ないでしょう。

それはインド料理だとナンですね。日本ではナンがインド料理の象徴みたいになってると思います。現に僕もこちらに来るまでそう思ってました。

だけど、実際はどうも違うようです。昼飯でインド料理屋に並んで見ていると殆んどの人は米を注文。たまにチャパティ。ナンは滅多に見ません。一つはナンが他と比べて若干ですが高いことだと思いますが、多分、普通のインド人の主食は米なんだからだと思います。

しかし、それよりも感じるのは土着料理の柔軟性ですね。和食だって様々な調理法や素材がクロスオーバーしているようにインド料理もそのようです。この一皿にあるもの、白身魚のソテー、キャベツの煮物。カレーも中に入っていたんでわかりませんが大根が入ってました。インド人が作ったカレーに大根ですよ。これはもうインド料理と言われて想像するものを全く超越してます。

料理における保守と革新はエリート料理人の創造だけでなく、草の根から生まれて自然と止揚され、やがて自然に馴染んでいくこともあるんだな、そんなことを思った昼ごはんでした。



by michikusajinsei | 2015-11-18 14:02 | シンガポール | Comments(0)