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昭和60年 東京駅

a0322896_12495526.jpg東京駅に帝都時代のドームが再建された事は反対ではないし、それはそれで快挙だと思っている。ただ同時に、戦後という時代の生き証人を残すという意味では戦後に作られた屋根が消えてしまったのは惜しい気がしてならない。

復興期の建築は時代の限界から資材も施行も充分とは言えない状況で作られたのだと思う。その意味で耐震性のことを持ち出すまでもなく使い続けるのにはその前の戦前建築よりも難しいのかもしれない。だから今、それらを目にする事はほとんど無い。

しかし、しかしである戦争が終わって焼け野原に立った我々の祖父母の世代がなんともしても生き延びる、そして少しでも良いものをまた生み出すとの心意気で懸命になって作ったのも復興期の建築である。その頃の気持ちに思いを馳せる象徴が全く無くなってしまうのは本当に良い事だったんだろうか。

それにしても、この頃の東京には空があった。つくづくそう思う…。



by michikusajinsei | 2015-04-18 17:37 | 国鉄 近郊型電車 | Comments(2)

Commented by E49FXN at 2015-04-19 08:16 x
それについてはホント同感です。新しい東京駅は自分が生まれ育った時代のモノではなくなってしまい、なにやらテーマパーク的な香りが・・・
まぁ年月を経ればだんだん馴染んでいくのでしょうが。。。。
Commented by michikusajinsei at 2015-04-19 10:39
E49FXNさん
コメントありがとうございます。
鉄道人から見れば、黄金時代の象徴をなんとしても再建したいとの思いがあったのだと思います。その気持ちも判らないではないので全面的な反対ではないのですが。ただ昭和という時代を感じさせた風格が全く消え去り、仰る通りテーマパークの趣きさえ感じられてしまう現在の姿に違和感を感じるのは否めないです。