カテゴリ:国鉄 荷物列車( 2 )

昭和58年 東戸塚

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ここの所、ちょっとご無沙汰していた名画座巡り。でも毎週、東京近在のプログラムを眺めては、どうしようかなぁと思っては見過ごす週が続いていました。

そんな弾みのつかない日々の中、それでも日曜日の予定を組むために週末の上映情報を眺めているとラピュタ阿佐ヶ谷で「警視庁物語 深夜便130列車」なんてタイトルの映画が予定されている。チラシの解説に曰く「汐留駅に届いたトランク詰めの死体をめぐって、捜査陣は東京から大阪へー。おなじみ精鋭捜査陣の活躍を迫真のロケーションカメラで描破した「警視庁物語」の第12作。鉄道ファン垂涎のシーンも目白押し」

これはいけなければいけませんね。警視庁物語や7人の刑事とタイトルは変わってもこの昭和刑事モノシリーズは帰国してからなるべく見るようにしています。リーダー神田隆以下、俳優陣の好演もありますし、何よりも紹介文にある通りロケ中心でフィルムに残されている情景がなんとも素晴らしいことが大きな理由です。

でもまあ日曜日は別の予定があったので月曜日、定時が来るとサッサと会社をでて阿佐ヶ谷に向かいました。

いきなり筋は端折って言いますが、もうこの映画、鉄道ファン的には素晴らしすぎます!

冒頭は汐留駅の入れ替えシーン、構内手が貨車のフットブレーキを踏んで突放の貨車を止めるシーンはワム90000。続いてコンテナの積み込みにボギーの有蓋貨車ワキの積み込み風景などお宝シーン続出。捜査陣が大阪に行くとこんどは府警本部の前を大阪市電が通過していきます。鉄道だけではありません。その府警本部の前に横付けされたタクシーから降りる刑事たち、そのタクシーはと言うと観音開きの(たぶん)クラウン。大阪市内では三輪車が小型・中型共々まだまだ健在(忘れてました、昭和35年の映画です)。

東京愛宕署の刑事と大阪天王寺署の刑事が合同で捜査にあたります。どこかの定食屋で大阪の刑事が贔屓の野球球団を訪ねる、口ごもる東京の刑事。それを引き取り「いやあ、じつは僕は」と来たので「阪神」という言葉がでるのを確信していたのですが「南海の大ファンなんです。」とでてきたセリフに虚を突かれました。そうかミナミの人気は阪神ではなく南海かあ、当時は。

東京に戻ってくると三河島の下町風景の中を延々歩き回る刑事たち、今はほとんど絶滅しかけている〜荘というアパートだらけなのが、懐かしです。そうここでも脈略もなく容疑者の友人として機関士が登場、9600の横で尋問され、カメラは刑事に焦点を移すと後ろにいるのはD51。ただそれだけで鉄道また登場。

そして主役は夜行列車、愛宕署の刑事が西下するのに利用したのは「急行月光」登場間もない10系客車にみなさん乗車してます。しかし大の大人が夜行列車で4人掛け。もちろん僕も経験がありますがあんな窮屈な座席で一晩よくそれを我慢できたものです。

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そして犯人逮捕にむけて大詰めとなる舞台は題名通り130列車、列車名は「急行筑紫」こんどは打って変わってモニター屋根の32系がまだ健在、でも乗っている車輌はおそらく43系、とまあ次から次へと東海道線が真の意味で列島の大動脈だった時代の風景が満載、そしてその主役は何と言っても今回の写真に掲げたEF58。

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この映画でも茶色塗装時代のスマートなこの機関車が何度となく映されています。僕とこの機関車との付き合いはもっぱら荷物列車ですが、たまにこの写真のようにお座敷列車の臨時運用に入ることもありましたし、そのころ週末になると臨時特急で客車の踊り子が運転されていましたので、それにはたまにロイヤルエンジンが起用されることありました。
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それはともかく、この映画、鉄道ファンであれば見ていて存分に楽しめると思います。上映開始時間が今は午後3時10分ですから平日は難しいかもしれませんが、来週の火曜日まで上映されているようなので週末まだチャンスはあると思います(日曜日からは午後5時)。

首都圏在住の方はぜひ見に行かれては、と思います。

by michikusajinsei | 2016-11-09 00:14 | 国鉄 荷物列車 | Comments(0)

昭和58年 東神奈川&東戸塚

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僕の高校時代の鉄道趣味界隈は、去り行くEF58と地方ローカル線が2大潮流。御多分に洩れず、僕もその潮流に乗って日々を送っていた。特にFのゴハチは沿線住民だったこともあって数だけはかなりの写真を撮っている。もっとも今、それらの写真を見返すとさほど珍しいものではなかったためか手堅く撮ろうなんて意識がなく雑な構図やピントが甘い写真が多くて勿体無い。

とはいえ、そんな写真でもあの頃の自分なりに一生懸命考えて何かをフィルムに残したかったんだろう。縦に横に色々と視点を変え、車輌の位置で画面の中に残す情報の選択を行っていた。

特に縦位置は、狭軌車輌の持つ繊細さが強調され気に入った構図だったが、画角が狭いためシャッターチャンスが微妙なところが泣かせどころ。置きピンではなく最後の最後までファインダーの中でピント調節をする習慣だったので、この写真も間に合わず結果としてややピントが甘い。
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また静止画の中でいかに動きを感じさせるかも意識の中にあった。この写真もそう。流し撮りに挑戦している。

結果的に中途半端なところで車体が切れている構図だが、なんとなく今日は出来が悪くても、あの頃の写真を掲載したい気持ちになり登場させた。

当時はそのように思っていなかったがトンネル突入を前にして点灯した大型前照灯の灯りと、台車枠からチラッと見える先輪の輝きが今の車輌にない視覚的なダイナミックさを与えているように感じる。


by michikusajinsei | 2016-06-22 00:23 | 国鉄 荷物列車 | Comments(0)