昭和62年 富山地方鉄道(その4)

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しかしこの塗装が真に映えていたのは、やはりこの車輌、14760系。

資本力がある大手私鉄ならいざ知らず、地方私鉄はなかなか独自車輌というものを増備しにくい。今も昔も払い下げ車輌が活躍するのが彼らの日常風景。そんな中で、特異児というか快男児というか突然、目の覚めるような名車が出現することがある。

福井鉄道200系、北陸鉄道しらさぎ、長野電鉄OS、新OS。なぜか北信越の私鉄にそれが多い。そしてその系譜のある意味頂点に立つのがこの富山地鉄の14670系ではなかろうか。

いささか熱の入った紹介になったが、この車輌が登場は昭和54(1979)年、僕が中学に入学した年である。その瞬間は青春時代とは言えないにしろ、少年から青年に切り替わる10年間の最初の年にデビューしたという同世代感覚もあり個人的にはとても愛着がある車輌の一つである。

by michikusajinsei | 2017-03-12 11:02 | 富山地方鉄道 | Comments(6)

昭和62年 富山地方鉄道(その2)

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この写真を撮った季節はちょうど今頃、三月の初旬に訪問して撮影しているがそれにしてもこの時期の残雪を湛えた立山連峰は美しい。

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もちろん雪に覆われた連峰の美しさはこの時期に限らないが、この時期特有の美しさは何と言っても光の強さによって浮かび上がる残雪の輝き。

冬至から2ヶ月以上経ち、実感として冬が終わることを予感させる日差しの中を走る富山地鉄の車輌達。

今思えば、この鉄道がもっとも美しく映える季節に訪れていた。

by michikusajinsei | 2017-03-04 23:02 | 富山地方鉄道 | Comments(0)

昭和62年 富山地方鉄道(その1)

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先日、ありがたいコメントをいただいたちまきさんの一言に触発されたが、日本の山々はなんと美しいいのだろう。とりわけ新雪と残雪の美しさは筆舌に尽くし外難い。今、僕は横浜のあるビルの一室、高さでいえば8階で仕事をしているが、その西側の窓から見える冬の芙蓉嶺の豪快さはしばし仕事の手を休めて見入ってしまうものがある。

しかし残念ながら鉄道路線でその美しさを共有できる路線はない。とはいえ富士山の高さや美しさは別格としても日本の鉄道は列島のどの地域をとってもどこかで山塊の景色にぶつかり、季節にそれぞれ特有の美しさを湛えている。

そして富士山を頂点とした高さそのものに価値を与えるようなギネスブック的な価値観ではなく、その美しさそのものを存分に味わえる鉄道路線といえば富山地方鉄道はそのなかでも随一ともいうべきで、立山連峰の美しさをこれ以上ないくらい堪能できる路線だった。

by michikusajinsei | 2017-03-01 22:16 | 富山地方鉄道 | Comments(0)

昭和61年 富山地方鉄道

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このブログはexblogを使用して更新しているが、見ての通り画面上にページビューカウンターはない。いや、もしかしたら別の契約にすればついているのかもしれ無いが、とにかくご覧になった方の累計を記録しているカウンターはないのである。
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ただ似たような機能として管理者ページにPCからのアクセスカウンターのみ記録してくれるサービスがある。このカウンターはなんでも同日に複数回、同じ人がアクセスしても一回と数えるとのことで、そういう意味ではネットの訪問者数に近いのかもしれない。
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そして、その記録によると一昨日の深夜に一万人の大台を超えたようである。ブログを開設したのは一昨年の12月だから約1年半。ようやく大台に乗ったことになる。

もっともexblogはPCとスマホ・タブレット・通常携帯とそれぞれ別々に訪問者数をカウントしており、累計を表示しているのはPCだけなのでデバイスを問わずこのブログを訪問していただいた方の数を集計すれば大台越えは数ヶ月前まで遡れるかもしれないが、なにはともあれ大台突破の数字を確認した時、久しぶりに心の底から嬉しい気分が湧き上がってきた。

好き勝手なことを書いているだけのブログであるが、それでも見ていただける方がいることは生きていく上で、ある意味支えになるし、さらにコメントをいただける時などはその日の気分のありようが全然違う。自己満足と言われればそれまでだが、このブログを開設して良かったなあ、と本当に思っている。
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そういうわけで記念すべき回はやはりその数字の車輌をもっていきたかった。そして自分のライブラリーにある10000台の車輌といえば富山地鉄。そのなかでもキリ番にふさわしいのはこのモテ10001。これしかないと9900を超えたくらいから考えていた。
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この車輌、両運だが、それぞれ精悍な貫通路付きの正面とやや丸みを帯びた半流線型の正面というまったく違う表情を持ちさらにカニの目玉のような2つの前照灯を屋根上に構えている。更に側面の大きな両開扉。それとは対照的な狭窓が残る客室窓。パンタも2丁だ。

昭和初期から中期にかけての旧性能車が好きな人に好きなように電車をデザインしていいよって言ってそれを特徴付ける要素をみんな盛り込んだらこうなったって感じである。

普通、そのような総花的なデザインはゴチャゴチャして感心しないのだがこの車輌に関しては思いの外、バランス良くまとまっている。やはりそれはそれぞれの造作に機能としての必然性があるからだろう。この電車に限らないが、昭和期の鉄道車輌は設計者の自己主張ではなく機能面、あるいは当時の技術的な制約面から造形された車輌が多い。そしてその機能を突き詰めて実現した造形にこそ独特の個性と美が宿った、そんな気がするのだ。

「美しきもののみ機能的である」丹下健三の有名な言葉であるが、この電車の写真を選び、そしてこの文章を書いてきてその言葉を思い出した。

駄文や写真の出来への評価はともかくとして、閲覧頂いた延べ1万人の皆様、ありがとうございました。そして今後とも宜しくお願いします。




by michikusajinsei | 2016-06-23 23:49 | 富山地方鉄道 | Comments(2)