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昭和61年 北陸の電気機関車(その5)

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大正生まれの車輌が健在だったように、どちらかという古いタイプの車輌が多かった北陸の私鉄電気機関車だが、この車輌は比較的新しい。昭和29年の製造。

ただ製造年よりも、デザイン的に垢抜けない、要は溶接構造の箱型でリベットがなく車体長が短く視覚的な変化に乏しいというところが、当時の自分にとっては魅力が乏しくあまり興味を惹かなかった。まあ、せっかくだから写真を撮っておこうか、程度の気持ちで撮影した写真である。

ただ今の目で見てみると、デッキが付いていたり台車が電車用イコライザータイプだったりとなかなか癖がある外観をしている。

撮影した当時は没個性的だな、と感じたがよく見ると隠し味が効いている機関車。そんな風に言えるのかもしれない。
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しかしこの写真を見ていて今、気になるのは、背後の建築。木造としてはかなり大型のこの建物は住宅ではもちろんないが、倉庫なのかそれとも工場なのかなんとも判然としない。

そういった種別はともかくとして、このスケールの木造建築が一部朽ちかけているとはいえ線路際に並んでいる姿は壮観で今となっては、これもめったに見られない情景となってしまった。

by michikusajinsei | 2017-01-07 09:55 | 北陸鉄道 | Comments(0)