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昭和62年 近畿日本鉄道(大阪線1)

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日本には大小、様々な私鉄があるがスケールの大きさということでは、東の東武と西の近鉄が群を抜いている。

この両社、どちらもお伊勢さんに東照宮と参詣輸送を長く担い、また現代においても方やあべのハルカス、こなたスカイツリーとこれまた東西で高さを競うシンボリックな建造物の運営主体であるなど、示し合わせたわけではないがなんとなく同じようなことを考えているように思えて何だか可笑しい。
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それはともかく鉄道車輌もまたスケールが大きいだけに数を揃える必要があるからか標準スタイルが一度決まるとそれが長く続く。たとえ異形式であってもまるで窓抜きの型代を節約することが目的であるかのようなシルエットが同じ車輌が横行するというのが端から見た僕の感想。そんな印象を持つ両鉄道だけど、両鉄道を劃する大きな違いは中距離電車への姿勢だろか。

東武鉄道も6000系という性格俳優がいるが、どちらかというと8000系系列の通勤型車輌がどこにいても顔を出すというイメージがある。それに比べると近鉄はクロスシートの比率が高くてより幹線鉄道の趣が濃い。もちろんそれはクロスシートの存在だけではなくて参宮急行電鉄と同時に名阪間を鉄道省と競った関西急行電鉄という都市間輸送を母体に持つ出自の性格もあるだろう。そして僕は戦後の80系に先魁る長距離電車輸送の歴史と車輌達に惹かれ、その面影を求めて関西に行くたびに訪問した。



by michikusajinsei | 2016-04-25 22:20 | 近畿日本鉄道 | Comments(2)

Commented by シグ鉄 at 2016-04-26 15:06 x
近鉄 501.2km  東武 463.3km  名鉄 444.2km 

相手にされないということでは、名鉄は群を抜いている。
Commented by michikusajinsei at 2016-04-27 00:25
シグ鉄さま、コメントありがとうございます。

ある意味、優等生経営の近鉄や東武と比べて名鉄は野武士的なイメージがあります。パノラマカーやキハ8000、そして数々の旧型電車。個性豊かな車輌達が長きに亘って活躍していましたし、最近は電気機関車を新造するなんてビックリすることもやってのけます。高速運転も40年くらい前、子どもの頃乗ったパノラマカーのスピードメーターの表示で109まで上がったのを今でも覚えていますから昔から積極的だったのではないでしょうか。相手にされないというより名鉄は彼らが考える合理性の尺度やデザイン感覚が独特でそれが生み出す魅力がなかなか伝わりづらいのではないでしょうか。